2008.09.14

原子力サイボーグ……その二

エスカレートする暴走

地獄変

 第二弾ではもはやまともな人間はほとんど登場しません。ひたすらエスカレートする戦い。暴走に次ぐ暴走、破壊又破壊。原子力サイボーグとやくざの操縦する巨大ロボットの戦いって、思いついても、きちんと小説にまとめられないでしょ、普通。正直、この話を書ききる作者の腕力に感服しました。
 ここ二年間ほど新作が出ていません。この異能の作家が消えていくのは惜しいなあ。

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2008.09.11

原子力サイボーグ……その一

 これは実は三冊目に読んだ本

十四歳、ルシフェル

 「サイボーグブルース」という小説があるが、これは原作者である平井和正が改めて書いたいわば「リアルなエイトマン」です。最近は「プルートウ」のように手塚治虫作品へのオマージュから生まれた名作もあります。
 しかるにこれは「原子力で動くサイボーグ」すなわち「エイトマン」に対する中島望の書いた「サイボーグブルース」な訳です(いや、知らないけど)。
 しかし、全く悩みません。こういう話につきものの「人間でなくなった悲しみ」は希薄で、主人公はただただ突っ走る。壊れる。そして壊す。
 面白い人が出てきたなあ、と感じた記憶があります。

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2008.09.10

続かないシリーズ

 語られない物語というのはありますが……

ハイブリッド・アーマー

 こういう話では、人間以外の存在になる悲しさを描くのが仮面ライダー以来の伝統ですが、そういうことにならない主人公が面白いです。
 ただまあ、いくら考えても続きそうな終わり方でそれっきりという気がするのですが、もう書かないのかな。

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2008.09.09

男の名は逢川総二……その二

 ホントに今何してるんだろ?

牙の領域―フルコンタクト・ゲーム

 第二弾です。パターンは前作と同じ。カルトがらみのストーリーは2000年に書かれた作品としてはさもありなんでしょうか。
 基本的に持ち味は細部。格闘シーンの迫力は出色です。切れ味が鋭い。
 ただひたすら「強さ」をストイックに求める主人公の暗い情熱に惹かれます。

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2008.09.06

男の名は逢川総二……その一

中島望は最近何をやっているのだろう?

Kの流儀―フルコンタクト・ゲーム (講談社ノベルス)

 一時期、はまった作家です。
 この、第一作のインパクトがすごかった。
 作りは「死亡遊技」そのままですが、この作品の魅力は骨子ではなく細部、すなわち格闘場面のディテールだと思います。
 逢川総二が蹴りで日本刀を折るシーンには感心しました。嘘を嘘として書くのではなく、嘘を力ずくで本当にするのが娯楽小説だと思います。

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